君の好きな人が私だったらいいのにな。

ドタバタな試験前

「んぁー、あっつー…。」

「おはよ、柚真。」

「おはよ…、暑くて死にそ。」


季節は流れて7月上旬。

朝から夏の日差しが照りつけて、学校に行くだけでも溶けてしまいそうだ。


「………うわ。」

「相変わらず高野の周りは暑そうだねぇ…。」

「知らないフリしてこ、巻き込まれると大変だから。」

「いいのー?そんなこと言って。」


これくらいでヤキモチ妬いてたらやってらんないよ、と私が苦笑すると

素直じゃないねぇ、と羽瑠は言った。

< 43 / 439 >

この作品をシェア

pagetop