君の好きな人が私だったらいいのにな。
『え、意外、侑って勉強出来るやつなのかと思ってたけど。』

「あー、覚えは悪くないんだけどね。立花のほうが明らかに成績はいいよ。」

『へぇ、それで、侑は試験前に杉野んちに泊まりに来んの?』

「そ。まあ泊まりに来るって言っても家隣同士だからね。」


私が言うと

なんか楽しそうでいいな、と氷室は笑った。


「めっちゃ大変だよ?…あ、そーだ、氷室もさ、得意科目とかあるなら来てよ。」

『え、俺も行っていいのか?』

「全然いいよ、むしろ助かる。」


もちろんみんな試験前なのは変わらないから、余裕があればだけど

私てきに教える側が増えるのはすごく助かる。
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