君の好きな人が私だったらいいのにな。
結局3人で全力疾走したせいで、学校に着いた頃には髪も服もボロボロな状態になっていた。


「もー…、これでも髪とかセットしたんだからね…?ばか…。」

『悪かったって。朝から囲まれて大変だったんだよー。』

「だからって私のことつかわないでよ。」

『そんな顔すんなって。可愛い顔が台無しだろーが。』

「っ、ばか、そーゆーことすぐ言う。」


ぷい、と顔を背けると

ばかはねぇだろー、と侑は私の頭をぽんぽんして

じゃあまたな、と去っていった。
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