君の好きな人が私だったらいいのにな。
「それで、今日夜どーすんの?泊まってくの?」

『あー、どーするかなー。』

「お母さんは?夜まで仕事?」

『おう、今日は帰ってこないっぽい。』

「ふーん。」


じゃあ泊まってけば。

緊張が伝わらないように発した私の言葉に

んじゃあそーするわ、と何の気なしに侑は答えた。

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