君の好きな人が私だったらいいのにな。
ずっと隣にいられるのも

一緒にアイス買いに行けるのも

試験の前に2人で勉強できるのも

私達の関係が幼なじみだから、それ以上でもなくそれ以下でもないから

きっと成り立っているんだって、私は気づいてしまっているから。

だから、私はもう何年も

好きのたった2文字が言えない。


『アイス、食いながら帰らねぇと途中で溶けるかね?』

「あー、たしかに。食べながら帰ろっか。」


だから今日も私は

侑の幼なじみとして、侑の隣にいる。
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