君の好きな人が私だったらいいのにな。
うーみ!うーみ!と余程海に行けるのが嬉しかったのか

もう23時も回っているのに颯のテンションは今日一に達していた。


『大丈夫なのか、勝手に使っちゃって。』

『多分大丈夫。いつ行くか言っとけば、掃除だけ済ませといてくれると思うよ。』

『……すげぇな、柚稀んち。』


これで金持ちじゃないなんて絶対嘘だ。

まあ、別荘を貸してもらえるとなれば

正直かなりありがたいんだけど。


『えー、俺新しい水着買いに行くかなー、』

『お前は女子かよ笑』

『買いに行くなら俺も誘って、颯。俺も水着持ってない。』

『持ってない!?それは絶対行かないとじゃん!』
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