君の好きな人が私だったらいいのにな。
まだ夏休みどころか試験も終わっていないというのに

なんでこんなテンションなんだ、こいつは。


『……侑も来るでしょ?』

『柚稀も行くって言うなら行くよ、別に俺は水着持ってるけど。』

『えーー新しいの買おうぜ、せっかくだし。』

『何がせっかくなんだよ笑』


そのあとも結局

どんな水着にするかだの、BBQセット買っていこうだの

夏休みの旅行の話で持ち切りだった。


「んーー…何騒いでんのー…?」


もう時間は24時になろうかと言う時

柚真の眠そうな声と共に部屋のドアが開いた。


-侑side end-
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