君の好きな人が私だったらいいのにな。

夏休みと海

-試験最終日-


「ふぅー…、おわったー…。」

『んぁー…、疲れたなー…。』


何とか3日間の試験日を乗り越え

解放されたのは午後15時。


「柚真柚真!帰りになんか食べて帰ろー?」

「カフェでも寄って帰ろっか、甘いもの食べたいし。」

「いいねいいね。ほら行こー、高野、立花も。」

『おう。4組もう終わってんのか?』

『終わってるんじゃね?大体うちのクラスよりいつも終わるのはやいし。』


そんな話をしながら荷物をまとめていると

いつもどおり教室のドア付近に氷室の姿が見えた。
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