君色パレット
もう席はあと1つしか残されていなくて
それはまさにあたしの隣だった。
この数秒があたしにとっては
すごく長く感じた。
そして
ガラッという音とともに
ドアが開けられた。
全集中をドアの方へ向けると
そこにいたのは
茶髪の男子だった。
・・・・・撃沈
あーあ
やっぱりあたしは
裏切られる運命なんだ。
そしてその茶髪男子は
当たり前のようにあたしの隣の席にきた。
まぁ、ここしか空いてないんだから当たり前か…。