君色パレット


「お前を起こしてあげてたんだろ。

お前の友達も声かけてたんだけど、お前全然起きないしさ。」



やっぱり梓声かけてくれてたんだ。


「梓は?」


「梓って?
あー、お前に声かけてた奴?」


「そうそう!」


たぶん梓しかいないよね。


「そいつならお前が先行っててって言ったから先に行ったぞ。」



・・・えっ?

「あたしそんなこと言ってない!!」


「はぁ?
覚えてないのかよ。

ってか、そんなことより早く行かないと式始まっちゃうぞ。」



えー!
もしかしてあたし寝惚けてたの!?


初日から最悪すぎる。


ってかこいつが隣になんて来なかったら居眠りなんてしなかったのにー!



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