君色パレット
「お母さん。おはよ~」
キッチンにいたお母さんに朝のあいさつ。
いつもは言わないで怒られてるけど
今日は気分がよかったから自分から。
こんな清々しい朝は何年ぶりだろう。
「あらっ?もう起きたの?
珍しいこともあるのねぇ。
今日は雨が降るかもしれないわ。
玲、一応傘持って行きなさい。」
「わかった~」
・・・っておいおい!
娘がせっかく早起きしたっていうのになんちゅう親だ!
「おはよ。
って!わっ!
ねーちゃんがいる!?」
眠たそうに降りてきた
弟の聖(セイ)までが
リビングにいるあたしを見て驚いている。
うん。
だからね、
驚きすぎだから。
あたしが起きてるのは珍しいかもしれないけど、ちょっとそれはないでしょー。
聖くん
お姉ちゃん傷ついちゃうよ?