君色パレット
「ってかさ玲、橘嵐(たちばなあらし)は?
仲良く話してたじゃん!」
梓さん
なんか目輝いていますよ?
いきなりそんなこと言われてもな。
橘嵐?うーん
そんな人と話した記憶すらないんだけど。
「うーんと誰ですか?」
あまりにも梓が期待の眼差しで見てくるから、ちょっと聞きにくい。
あたしの言葉を聞いた梓は、すっごいびっくりした顔をしたが、すぐに橘嵐について説明してくれた。
「玲の隣の席の人っ!
名前覚えてないの?
かっこいいよねぇ。
付き合っちゃえば?」
あぁ~、あいつか。
そう言えば名前聞いたような?
聞いてないような?
ってか、そんなにかっこよかったか?
あんまり気にしてなかったから、わからなかった。
じゃなくて、梓今、とんでもないこと言わなかったか!?
橘嵐と付き合っちゃえばって?
恋人になっちゃっえみたいな?