君色パレット
長ーい担任の話もようやく終わり、ぞろぞろとクラスメートが帰っていった。
あたしも帰りたいよー!!!
そんな淡いあたしの気持ちなんて全く知らないであろう、橘嵐は隣で鼻歌なんて歌いやがっている。
くそっ!自分がお金出さないからって!
「よし!
じゃあそろそろ行こうぜ♪」
「はいはい。
それよりどこ行くの?
あんまり高いところは辞めてね。
そんなにお金持ってないから。」
「わかってるって♪」
はぁ、ホントに行く気満々だな…
ただでさえ今月金欠なのに~!
こいつに奢ってやるお金なんてないのに。