君色パレット
すると女の子は
人懐っこい笑顔を見せて
「よかった~
あたしも3組なんだ!
教室まで一緒に行っていい?」
「うん!いいよ!」
やっぱり
母の声は聞こえてたみたいです…。
そこに触れないところが
優しさなんだろうけど
やっぱり恥ずかしい。
「名前なんて言うの?
あたしは、福島梓(ふくしまあずさ)。
梓って呼んで!」
「うん!
あたしは清水玲(しみずれい)。
玲でいいよー。」
梓は人懐っこく
人見知りのあたしと
すぐに打ち解けた。
1番最初にできた友達が
梓でホントよかったと思った。