君色パレット
あたしは何も言わず2人を冷めた目で見た。
…やっぱり人をむやみに信用してはいけないと決意しながら。
もう今日あったことは全て忘れよう。
またいつもの生活に戻ればいい。
あたしにはそれが1番だ。
そして早くここからいなくなりたくて、何事もかったのかのように帰ろうとした。
すると澪が追いかけて来た。
えっ?なに…
ヤメテ…来ないで…
あたしはそれだけで背筋が凍りそうになった。
そして澪はあたしの耳もとで囁いた。
「これから楽しみだね。玲。」
怪しい笑みを残しながら…。