君色パレット
「あっ!教室着いたよ。」
梓といろいろ話していたら
あっという間にもう教室の前まで来ていた。
梓と結構仲良くなれたし、
これから楽しめそうだ。
だけど次の段階の座席表で
あたしは挫けることになった。
「あたしの真ん中後ろだだ。
玲は?どこだった?」
梓の近くがいいと願いを込めて見てみたものの、
そうそううまくいくはずもなく
「あたし窓側の1番後ろ・・・。
梓と離れちゃったー。」
結構離れてしまった。
「ホントだ。残念だねー。
でも休み時間になったら玲のところに行くから!」
「うん!ありがとー!」
梓の優しさに涙が出そうになった。