君色パレット


ごめんな。玲。



あの頃、お前は女友だちと楽しそうに遊んだり、お喋りをしたりしていた。


俺は俺で男友だちとふざけ合ったりしていた。


いつしか2人で遊ばなくなり、話も全然合わなくなってしまった。


いわゆる思春期ってやつだ。



それでも俺はお前がずっと好きだった。


お前は年をとるたびにどんどん可愛くなっていった。


俺の友だちもあいつのことを可愛いと言っていた。


なかには本気で好きだという奴も現れた。


俺はすごく戸惑った。


お前が違う世界に行ってしまうのではないかと…



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