二度目の初恋
オレたちはあの日を境に大きな亀裂が入り、2度と修復出来ないと誰もが諦めていたのだと思う。

だけど、それを繋ぎ止めてくれたのは、いつも皆の胸の中心に笑顔の花を咲かせる、小さいけど心が強くて誰よりも友達思いで友達を大切にする、佐倉由依だった。

佐倉由依という小さくて大きな存在で繋がれたオレたち。

また5人で会って、たかれなの家で花火なんかして気持ちをタイムリープ出来るなんて考えてもいなかった。

いや、考えられなかった。

由依のお陰でまた歩きだせそうだ。

由依にしてもらってばかりではいられない。

オレも由依のためになれることなら何でもしたい。

出来ないことも出来るように全身全霊努力したい。

だから、由依。

もう1度キミと歩いてもいいですか?

オレは由依と歩いて行きたい。

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