二度目の初恋
好きだったこと、忘れない
「ねえ、いいの?」
「こういう時は放っておいた方がいい」
「ま、泰翔がそう思うならそれでいいんじゃない」
百瀬伽耶はそういうと何事もなかったかのようにカフェラテを一口口に入れた。
そしてふーっと息を吐き、席を移動して俺の目の前に座った。
「やっぱり同じ願いだったみたいね」
「あぁ。そりゃそうだろ。俺はゆいぼんが好きで、百瀬は悠永が好き。なら、俺たちが望むのは2人が上手くいかないこと。記憶がないまま、リセットしたと思えばいいんじゃないかと思って俺は再会してから今日までこうやって生きてきた」
しかし、だ。
さっき衝撃的なことが起こった。
――そうだよ。アタシは...泰翔が好きだよ。
稲妻に撃たれたかのような強い衝撃と手足の痺れを感じた。
俺は感情が分からなくなった。
嬉しいのか悲しいのか煩わしいのかなんなのか分からなかった。
だから追いかけもせず、自分の気持ちがせめて輪郭がぼやけて見えるくらいになるまでとりあえずここにいようと思ったのだ。
そして伽耶も帰らないということは、俺と話がしたいに違いない。
同類同士、話し合うしかない。
「こういう時は放っておいた方がいい」
「ま、泰翔がそう思うならそれでいいんじゃない」
百瀬伽耶はそういうと何事もなかったかのようにカフェラテを一口口に入れた。
そしてふーっと息を吐き、席を移動して俺の目の前に座った。
「やっぱり同じ願いだったみたいね」
「あぁ。そりゃそうだろ。俺はゆいぼんが好きで、百瀬は悠永が好き。なら、俺たちが望むのは2人が上手くいかないこと。記憶がないまま、リセットしたと思えばいいんじゃないかと思って俺は再会してから今日までこうやって生きてきた」
しかし、だ。
さっき衝撃的なことが起こった。
――そうだよ。アタシは...泰翔が好きだよ。
稲妻に撃たれたかのような強い衝撃と手足の痺れを感じた。
俺は感情が分からなくなった。
嬉しいのか悲しいのか煩わしいのかなんなのか分からなかった。
だから追いかけもせず、自分の気持ちがせめて輪郭がぼやけて見えるくらいになるまでとりあえずここにいようと思ったのだ。
そして伽耶も帰らないということは、俺と話がしたいに違いない。
同類同士、話し合うしかない。