二度目の初恋
毎週土曜日になると、俺の楽しみはやってくる。

ゆいぼんと再会してから1度も欠かすことなく、ゆいぼんと2人きりの時間を俺は過ごしてきた。

そして気付けばもう12月。

そろそろクリスマスの予定を決めたいと思って俺は部活が終わってからゆいぼんと駅前のカフェで待ち合わせをした。

ゆいぼんは昔から寒さに弱く、いつも雪のように真っ白な肌を震わせていた。

クリスマス会を俺とゆいぼんと怜奈でやった時には、寒がりのゆいぼんにマフラーをあげたこともあった。

そのマフラーはをさすがにもう身に付けてはいなかったが、代わりに赤と白のチェックのマフラーをしてやって来た。


「ゆいぼん、そのマフラー可愛いね」

「ありがとう。実はこれ、怜奈ちゃんがわたしにって一昨日かな、プレゼントしてくれたんだ」

「ほぉ、怜奈が」

「怜奈ちゃんセンス良いよね。いつも髪の毛もアレンジしてて可愛いし、私服も清楚系からカジュアル系まで何でも着こなしてる。すごいなぁ」

「確かに怜奈はオシャレには昔から敏感だったな。それより寒いから中入ろう」

「うん、そうだね」


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