二度目の初恋
ゆいぼんを家に送り届け、放心状態でフラフラと夜道を歩いた。
最近取り付けられたばかりの街灯がこうこうと俺を照らし、その影も色濃く映し出す。
空を見上げれば俺の心に似つかわしくない満天の星たちが藍色の夜空を彩っていた。
「はぁ...」
こうなるとは予想していなかった。
今回こそは行けると思った。
ゆいぼんも言っていたように俺には非の打ち所がない。
だけど、決定打もない。
だから付き合えないという決断に至ったのかもしれない。
「はぁ...」
好きな人がいるのかと聞いても、いないよと言われたし、藍純悠永に負けたわけでは無さそうだ。
それでもこうなったのには何か訳があるはずだ。
でも...わかんねえよ。
どうしたらいいんだ、俺...。
「はぁ...」
「ちょっと!失恋してイケメン度がガタ落ちしてフラフラ歩いてはぁはぁため息ばっかりついてるしょーもない男!」
俺は立ち止まって瞬時に振り返った。
こんな時に、こんな夜に、バカデカイ声で俺の悪口を言ってくるのはアイツしかいなかった。
最近取り付けられたばかりの街灯がこうこうと俺を照らし、その影も色濃く映し出す。
空を見上げれば俺の心に似つかわしくない満天の星たちが藍色の夜空を彩っていた。
「はぁ...」
こうなるとは予想していなかった。
今回こそは行けると思った。
ゆいぼんも言っていたように俺には非の打ち所がない。
だけど、決定打もない。
だから付き合えないという決断に至ったのかもしれない。
「はぁ...」
好きな人がいるのかと聞いても、いないよと言われたし、藍純悠永に負けたわけでは無さそうだ。
それでもこうなったのには何か訳があるはずだ。
でも...わかんねえよ。
どうしたらいいんだ、俺...。
「はぁ...」
「ちょっと!失恋してイケメン度がガタ落ちしてフラフラ歩いてはぁはぁため息ばっかりついてるしょーもない男!」
俺は立ち止まって瞬時に振り返った。
こんな時に、こんな夜に、バカデカイ声で俺の悪口を言ってくるのはアイツしかいなかった。