二度目の初恋
「悠永、今日も送ってくれてありがとう。気をつけて帰ってね」

「あぁ。じゃ、また」

「うん、バイバイ」


悠永の背中が遠ざかっていく。

遠ざかるほどに胸がぎゅうっと締め付けられて苦しくなる。

この心に安心感をもたらすにはやはり確かな証拠がほしい。

私が悠永を想い、悠永が私を想っているという証拠。

それはおそらく色々なものに変換出来るけれど、私がほしいのは......。


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