二度目の初恋
「あのさ、伽耶。オレ明日もバイトだからそろそろ帰んないと...」

「ちょっと待って、悠永」


私は足でブランコの勢いを止め、立って私を見つめていた悠永に駆け寄った。

手袋をしていても手はじんじん痛くて冷たい。

かじかむ手でバッグから袋を取り出し、悠永に差し出した。


「私からのクリスマスプレゼント」

「オレ何も用意してないのにもらっていいの?」


私はくすっと笑った。

こういう真面目で律儀なところも昔から変わらないし、私は好きなんだ。

そう。

私は好き。

悠永が好き。

ずっとずっとずっと好きなんだ。

1日も悠永を想わなかった日はない。

私の人生にはいつも悠永がいた。

悠永のいない人生はモノクロで、生きている価値がない。

これからも私の側で私だけのために生きてほしい。

だから...言う。

今、伝える。

無防備の顔に当たる風が冷たくて凍えそう。

それでも真っ赤に燃えるハートは変わらない。

私は冷たい空気を目一杯吸い込み、心の温度で温かくして言葉にした。


「悠永のことが...好き。出会った時からずっと好きなの」

「伽耶...」

「悠永のためになることならなんだってする。出来ないことはなんとかする。だから......だから、その...私と......付き合って下さい」


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