二度目の初恋
翌日、悠永から謝罪の電話がかかってきた。

悪いのは全部ゆいぼんなので、悠永のことはもちろん許した。

それから年を越し、冬休みが明け、テストを受け、あっという間にバレンタインになった。

バレンタイン当日には会えなかったため、翌日私は手作りのチョコを渡した。

あの日の告白はあったのかなかったのか、もはや自分でも分からなくなっていた。

でも、それでも良かった。

全て壊したら自然とリセット出来る。

そのために時間をかけて準備してきた。

運命の日は......あの日から7年後の3月3日。

私はその日に真実を伝える。

そう決めたのだ。

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