二度目の初恋
ゆいぼんはオレのその言葉に少しだけ口角を上げ、オレがゆいぼんを見た瞬間にこう言った。


「ありがとう」


この言葉の使い道になってくれたのも、由依だった。

オレは自分の記憶の倉庫から溢れてくる思い出や感情を抑えるためにわざと顔を上げ、夜空を見つめたのだった。

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