二度目の初恋
父がついに怒鳴った。

ずっと父は慣れない子育てを孤独でし続け、母親の愛情が子供にとって最も必要で大事だって分かったんだ。

それを母に伝えようとして、今震えながら叫んだんだ。


「全部私のせいだって言うの?!」

「違う!そんなことを言ってるんじゃない!」

「結論としてはそうじゃない!私が紀依と一緒に暮らしてあげなかったからこうなったって言ってるんでしょ!私に責任押し付けないで!だいたいね、そこまで言うなら家を売ってでも私達のところに来れば良かったじゃない!なんでもかんでも人に責任転嫁しないでよ!」

「それはお前の方だろ!いい加減自分の非を認めろ!」


両親は遂にヒートアップした。

お互いに責任を押し付け合って、この状況を変えようとしない。

そんな家族...本当に家族なの?

わたしの家族はこれからどうなるの?

このまま壊れていってしまうの?

そんなのやだよ。

やだよ。

やだよ。

やだよ。

やだよ。

やだよ。


「もう...もう嫌だ!」


わたしはパジャマ姿のまま家を飛び出した。

< 301 / 365 >

この作品をシェア

pagetop