二度目の初恋
スキンケアをしっかりしたら、次は朝食。
朝は米派の我が家では毎朝ご飯を炊いて納豆をおかずにして具だくさんのお味噌汁を飲んでエナジーチャージをする。
母が作ってくれるお味噌汁は毎朝具材が違うから、今日は何かなとわくわくする。
そして、4人で暮らすようになって1年。
やっと家族全員で朝食を囲むことができた。
紀依は無言で食べ進めるけど、一応話は聞いてくれているみたいで、たまに突っ込んでくれるのが嬉しい。
父は穏やかな聞き役。
母は朝から会社の上司の愚痴を言って暗くさせてしまう。
でも、わたしが舵を取れば、大抵は笑って朝の家族団らんのひとときを過ごすことが出来る。
それはわたしに備わった話術というか、魔法みたいなものなのかもしれない。
「ごちそうさまでした」
「あら?今日は早いのね」
「待たせたら悪いから」
「そうね。あの子真面目だから時間の30分前とかに来そうだし、早く行ってあげて」
「うん」
わたしは食器をマッハスピードで洗うと再び洗面所に行って歯磨きを念入りにやり、髪の毛の最終チェックをした。
ショートボブは意外にも好評だから、当分はこのスタイルでいこうと思う。
そして最後にバッグを肩に掛け、リビングに準備済みのお昼ご飯が治田たバスケットを持った。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「気をつけて」
「......行ってらっしゃい」
3人からの挨拶にわたしは笑顔でこう答える。
「行ってきます!」
朝は米派の我が家では毎朝ご飯を炊いて納豆をおかずにして具だくさんのお味噌汁を飲んでエナジーチャージをする。
母が作ってくれるお味噌汁は毎朝具材が違うから、今日は何かなとわくわくする。
そして、4人で暮らすようになって1年。
やっと家族全員で朝食を囲むことができた。
紀依は無言で食べ進めるけど、一応話は聞いてくれているみたいで、たまに突っ込んでくれるのが嬉しい。
父は穏やかな聞き役。
母は朝から会社の上司の愚痴を言って暗くさせてしまう。
でも、わたしが舵を取れば、大抵は笑って朝の家族団らんのひとときを過ごすことが出来る。
それはわたしに備わった話術というか、魔法みたいなものなのかもしれない。
「ごちそうさまでした」
「あら?今日は早いのね」
「待たせたら悪いから」
「そうね。あの子真面目だから時間の30分前とかに来そうだし、早く行ってあげて」
「うん」
わたしは食器をマッハスピードで洗うと再び洗面所に行って歯磨きを念入りにやり、髪の毛の最終チェックをした。
ショートボブは意外にも好評だから、当分はこのスタイルでいこうと思う。
そして最後にバッグを肩に掛け、リビングに準備済みのお昼ご飯が治田たバスケットを持った。
「じゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「気をつけて」
「......行ってらっしゃい」
3人からの挨拶にわたしは笑顔でこう答える。
「行ってきます!」