二度目の初恋
わたしは昔からお花を見るのが好きだった。
母がガーデニングをしていたら、わたしも母にくっついて一緒に作業をしていた。
自分が植えた種が芽吹いて花を咲かせるとすごく嬉しくて下手くそなのにスケッチをして記録していた。
それを家族に見せたり、学校に持っていって皆に見せていた。
それと同時にその花の花言葉も調べ始めた。
図書館に行っていたのも、ほとんどはそれが目的だった。
活字を読むよりも図鑑やマンガの方がバカなわたしには理解しやすくて好きだった。
図鑑で調べた花と花言葉辞典みたいなのを必死に照らし合わせて探していると、悠永が寄ってきてちらりと覗く。
ふーんと興味無さそうに鼻を鳴らすだけの悠永をきぃっと睨み付けると、悠永はわたしの目の前の席で文庫本を読み出す。
悉く趣味は合わない。
それでも惹かれたのは、いや今も惹かれているのは、悠永の人柄なんだと思う。
悠永の本質というもの。
悠永の真面目で優しくて、不器用だけど意思は真っ直ぐ貫いている。
信じている誰かを黙って見守れる心の強さと困っている誰かを自分の手で守れる強さを持ち合わせている。
わたしはそんな悠永を無意識に追っていて悠永の存在がどんどん大きくなっていた。
そして今も変わらずに強く強く想っている。
わたしの大切な大切な悠永には、幸せになってほしい。
だからわたしはあの日も今も探していた。
......を。
母がガーデニングをしていたら、わたしも母にくっついて一緒に作業をしていた。
自分が植えた種が芽吹いて花を咲かせるとすごく嬉しくて下手くそなのにスケッチをして記録していた。
それを家族に見せたり、学校に持っていって皆に見せていた。
それと同時にその花の花言葉も調べ始めた。
図書館に行っていたのも、ほとんどはそれが目的だった。
活字を読むよりも図鑑やマンガの方がバカなわたしには理解しやすくて好きだった。
図鑑で調べた花と花言葉辞典みたいなのを必死に照らし合わせて探していると、悠永が寄ってきてちらりと覗く。
ふーんと興味無さそうに鼻を鳴らすだけの悠永をきぃっと睨み付けると、悠永はわたしの目の前の席で文庫本を読み出す。
悉く趣味は合わない。
それでも惹かれたのは、いや今も惹かれているのは、悠永の人柄なんだと思う。
悠永の本質というもの。
悠永の真面目で優しくて、不器用だけど意思は真っ直ぐ貫いている。
信じている誰かを黙って見守れる心の強さと困っている誰かを自分の手で守れる強さを持ち合わせている。
わたしはそんな悠永を無意識に追っていて悠永の存在がどんどん大きくなっていた。
そして今も変わらずに強く強く想っている。
わたしの大切な大切な悠永には、幸せになってほしい。
だからわたしはあの日も今も探していた。
......を。