二度目の初恋
......。

......えっ?

......今、なんて?

悠永はわたしになんて言ったの?


「悠永、今の言葉もう1回......」

「好きだ。オレは...世界中の誰より由依が好き。大好きだ」

「悠永......」


そんなことこんな場所で真っ直ぐわたしだけ見つめて言われたら......泣くしかないでしょう。

わたしは両目からじょうろの水のように涙を流した。

この菜の花にも降り注げば永遠に咲いていられるくらいの栄養がある涙をわたしは地面にぽとぽとと落とした。


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