二度目の初恋
しばらく抱擁しあった後、わたしは右手に握りしめていたものを思い出した。
「悠永、これ」
「あっ...四つ葉のクローバー」
「その花冠と交換しよう」
「うん」
悠永はやっぱり顔をさくらんぼのように赤くしながらわたしの頭に花冠を乗せた。
そしてわたしは悠永に四つ葉のクローバーを渡した。
「えへへ。どうかな?」
「良く似合ってる」
「ありがと、悠永」
「由依も...ありがと」
「どういたしまして」
と、わたしが言ったその時だった。
悠永がわたしの右腕を掴み、そのまま少し首を曲げてわたしの顔に近づけた。
こ、これは......。
「今から......いい?」
「あ......うん」
わたしは目を閉じてその時を待った。
2秒後くらいに、わたしの唇に生暖かくて柔らかな感覚が訪れ、全身に麻酔が回っていくみたいに、意識が遠退いてふわふわとして溶けていきそうな気持ちになった。
ずっとこのまま、何もしたくなくなるくらいの幸せが全身に巡って愛に溺れたいなんて、大人ぶっていて心底バカな表現を思いついてしまったのだった。
「悠永、これ」
「あっ...四つ葉のクローバー」
「その花冠と交換しよう」
「うん」
悠永はやっぱり顔をさくらんぼのように赤くしながらわたしの頭に花冠を乗せた。
そしてわたしは悠永に四つ葉のクローバーを渡した。
「えへへ。どうかな?」
「良く似合ってる」
「ありがと、悠永」
「由依も...ありがと」
「どういたしまして」
と、わたしが言ったその時だった。
悠永がわたしの右腕を掴み、そのまま少し首を曲げてわたしの顔に近づけた。
こ、これは......。
「今から......いい?」
「あ......うん」
わたしは目を閉じてその時を待った。
2秒後くらいに、わたしの唇に生暖かくて柔らかな感覚が訪れ、全身に麻酔が回っていくみたいに、意識が遠退いてふわふわとして溶けていきそうな気持ちになった。
ずっとこのまま、何もしたくなくなるくらいの幸せが全身に巡って愛に溺れたいなんて、大人ぶっていて心底バカな表現を思いついてしまったのだった。