二度目の初恋
「ははっ...ははっ...あはははは...」

「ゆいぼん...。ゆいぼんっ!」


怜奈ちゃんがわたしに駆け寄り、わたしを強く強く抱き締めた。

笑いながら泣いて、泣きながら笑った。

このまま壊れたかった。

いやもう壊れていた。

何もかも壊れていて修復なんて最初から無理だった。

いつからこうなったの。

どうしてこうなったの。

全部あの日...。

あの事故の日...。

わたしが悪いんだよ。

全部わたしが悪いんだ。

泣いても笑ってもわたしは責められる。

そういう運命なんだよ。

わたしは自分の運命から逃れられない。


「おいっ!どうした?!」


父が駆けつけ、怜奈ちゃんからわたしを引き離すと中に入れられた。

わたしは父が外に行って怜奈ちゃんと伽耶ちゃんから事情を聞いている間に部屋に戻った。

ベッドに潜り込んで泣いて泣いて泣いて...笑って泣いて...泣いて笑って...泣いて泣いて泣いた。

過呼吸になり、意識を失って2度と目覚めなくてもいい。

死んでもいい。

もう十分だよ。

わたしのせいで苦しむ人がこんなにたくさんいるなら、

わたしがわたしのせいでこんなに苦しむくらいなら、

わたしは...もう...

もう...消えてしまいたい。

水蒸気のように一瞬で蒸発して楽になりたい。

そんなことを思いながら...いやもう思考なんて回っていなかったかもしれない。

わたしは脳裏によぎる恐怖の2文字に悶え苦しみながら夜を越え、いつも通りに気を失った。

そして目覚めたときにはカーテンの隙間からまぶしいばかりの太陽の光が射し込み、朝を迎えていた。

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