二度目の初恋
「怜奈ちゃん、ごめん。お待たせ」
ゆいぼんが2階から急いで降りてきたみたいで少し息が上がっていた。
というよりなんだか一回り小さくなってさらに色白になった気がする。
ゆいぼん、大丈夫だろうか。
心配しながらもアタシはゆいぼんの後に続いて階段を登り、ゆいぼんの部屋に入った。
「怜奈ちゃん、この前はごめんね。わたしのせいで怜奈ちゃんを困らせちゃって...」
「いやいや、悪いのはアタシの方だよ。ももかに突っかかって行ってそれが火種になっちゃった。改めて謝る。本当にごめん」
「怜奈ちゃんは謝らないで。悪いのは全部わたし...」
「そんなわけないじゃん。ゆいぼんが全部悪いなんて誰が言ったの?決めつけちゃダメだよ」
「ごめん...」
ゆいぼんが精神的に追い詰められていると分かり、アタシは居ても立ってもいられなくなってゆいぼんを抱き締めた。
「怜奈ちゃん...」
「アタシのパワー分けてあげる。このままじゃゆいぼん力尽きて消えちゃいそうで...アタシそんなのやだよ」
「わたしは大丈夫。今日もちゃんと学校行けたし、元気だよ」
「そう思いたいだけだよ。本当はすごく心が辛いんだよね。バカなアタシでもそのくらい分かるよ。ゆいぼんは昔からそうだった。なんでも自分1人で抱え込んで悩んで...。頼りないかもしれないけど、アタシを頼ってよ。アタシもゆいぼんと楽しさも喜びも辛さも痛みも全部分けあいたい。だって、友達だから」
ゆいぼんはアタシの腕の中で静かに泣いた。
たぶん大声で泣ける体力も気力も無いんだ。
アタシの記憶の中のゆいぼんは、明るくて元気いっぱいでアタシたちの中心で楽しそうに笑っていた。
事故によって人格が変わることがあると聞いたことがあるけれど、ゆいぼんもそうなのかもしれない。
もしくは周りがそうさせてしまったか。
いずれにしてもこの状態が良くないのは確かだ。
だからアタシはそれを打破するためにここに来たんだ。
ゆいぼんが2階から急いで降りてきたみたいで少し息が上がっていた。
というよりなんだか一回り小さくなってさらに色白になった気がする。
ゆいぼん、大丈夫だろうか。
心配しながらもアタシはゆいぼんの後に続いて階段を登り、ゆいぼんの部屋に入った。
「怜奈ちゃん、この前はごめんね。わたしのせいで怜奈ちゃんを困らせちゃって...」
「いやいや、悪いのはアタシの方だよ。ももかに突っかかって行ってそれが火種になっちゃった。改めて謝る。本当にごめん」
「怜奈ちゃんは謝らないで。悪いのは全部わたし...」
「そんなわけないじゃん。ゆいぼんが全部悪いなんて誰が言ったの?決めつけちゃダメだよ」
「ごめん...」
ゆいぼんが精神的に追い詰められていると分かり、アタシは居ても立ってもいられなくなってゆいぼんを抱き締めた。
「怜奈ちゃん...」
「アタシのパワー分けてあげる。このままじゃゆいぼん力尽きて消えちゃいそうで...アタシそんなのやだよ」
「わたしは大丈夫。今日もちゃんと学校行けたし、元気だよ」
「そう思いたいだけだよ。本当はすごく心が辛いんだよね。バカなアタシでもそのくらい分かるよ。ゆいぼんは昔からそうだった。なんでも自分1人で抱え込んで悩んで...。頼りないかもしれないけど、アタシを頼ってよ。アタシもゆいぼんと楽しさも喜びも辛さも痛みも全部分けあいたい。だって、友達だから」
ゆいぼんはアタシの腕の中で静かに泣いた。
たぶん大声で泣ける体力も気力も無いんだ。
アタシの記憶の中のゆいぼんは、明るくて元気いっぱいでアタシたちの中心で楽しそうに笑っていた。
事故によって人格が変わることがあると聞いたことがあるけれど、ゆいぼんもそうなのかもしれない。
もしくは周りがそうさせてしまったか。
いずれにしてもこの状態が良くないのは確かだ。
だからアタシはそれを打破するためにここに来たんだ。