二度目の初恋
7月8日の告白で通算8回目となった。
いつになったら諦めてくれるのだろう。
悠永と待ち合わせをしているカフェの窓からビルの建設風景を見ながら物思いにふけっていた。
悠永も私と同じことを思ってるのかな。
私がしつこく関わってくるのを迷惑に思ってたりしないかな。
今更ながら自分のしている行動に自信がなくなってきた。
いつも周りを顧みず、自分の気持ちが赴くまま私は生きてきた。
自分に一番都合のいい道を選び、都合のいい考え方をし、自分が幸せになれればそれでいいという考えで動き、他人を傷付けるのが嫌だといいながら、他人を傷つけてしまっているのではないか...。
七夕の日を思い出す。
あの夜、紀依は泣いていた。
姉に怒って泣いたんだ。
なぜ怒ったのか、なぜ泣いたのか分からなかった。
紀依の姉は私なんだと思っていた。
思い込んでいた。
私が姉だと認めてくれていれば、私は姉として完璧だから、紀依が泣いたり怒ったりする必要はない。
ずっと笑顔でいられる。
たとえ血が繋がっていてひとつ屋根の下に暮らしていたとしても戸籍上の姉を気になんてしない。
つまり...事実は事実。
事実をねじ曲げることはできないんだ。
紀依の姉は佐倉由依で、彼女しかいない。
私は佐倉由依の代わりには......
なれ......。
いつになったら諦めてくれるのだろう。
悠永と待ち合わせをしているカフェの窓からビルの建設風景を見ながら物思いにふけっていた。
悠永も私と同じことを思ってるのかな。
私がしつこく関わってくるのを迷惑に思ってたりしないかな。
今更ながら自分のしている行動に自信がなくなってきた。
いつも周りを顧みず、自分の気持ちが赴くまま私は生きてきた。
自分に一番都合のいい道を選び、都合のいい考え方をし、自分が幸せになれればそれでいいという考えで動き、他人を傷付けるのが嫌だといいながら、他人を傷つけてしまっているのではないか...。
七夕の日を思い出す。
あの夜、紀依は泣いていた。
姉に怒って泣いたんだ。
なぜ怒ったのか、なぜ泣いたのか分からなかった。
紀依の姉は私なんだと思っていた。
思い込んでいた。
私が姉だと認めてくれていれば、私は姉として完璧だから、紀依が泣いたり怒ったりする必要はない。
ずっと笑顔でいられる。
たとえ血が繋がっていてひとつ屋根の下に暮らしていたとしても戸籍上の姉を気になんてしない。
つまり...事実は事実。
事実をねじ曲げることはできないんだ。
紀依の姉は佐倉由依で、彼女しかいない。
私は佐倉由依の代わりには......
なれ......。