あの滑走路の向こう側へ✈︎✈︎✈︎
十五、そして君に逢う
すぐに返信は来た。
〈そして君に逢う〉
覚えてたんだ!
トクンと何かが美香の中を走った。
すぐに次のメッセージも届いた。
〈そこにいて〉
太陽は海の向こうに沈み、
すっかり夜が訪れていた。
どれぐらい経っただろうか。
背後でパーンと音がした。
真樹だった。
「誕生日おめでとう」
真樹は美香に駆け寄ると言った。
「さすがにこの時期、花火は売ってなくてさ、
火薬繋がりて、クラッカー」
「ありがと、覚えててくれたんだ」
美香の目からはつーっと涙が流れた。
真樹はそっと美香を抱きしめた。
「すっかりひえちゃったね、
待たせてごめん」
「ホント待ったよ、
ずっとずーっと待ってた」
滑走路の向こう側へ、
それは想い出の海へ繋がっていた。
そして、君に逢う、ために。
✈︎✈︎第3章 完✈︎✈︎
❥ ❥筆者より❥ ❥
美香と真樹のラブストーリー、
お読み頂きありがとうございました♪
続いて第4章、舞台はまた空港へ戻ります✈︎