あの滑走路の向こう側へ✈︎✈︎✈︎
三、誘い
それから1週間ほど経った頃、
石田から史緒里に連絡があった。
先輩がお礼かたがた食事に誘いたいとの事だった。
断るにしても、直接、先輩に言ってくれよ、と
石田に丸投げされた史緒里は、
取り敢えずメールしてみた。
〈お客様の応対はお仕事ですので、
お気になさらないで下さい〉
すると、先輩からすぐ返信が来た。
〈改めまして、僕、宮崎晴紀と言います。
お仕事だったとしても、旗野さんには
お世話になったので、ぜひお礼させて下さい〉
仕事だから、ホントにいいのになと思いながら、
石田の先輩だし、石田の顔を立ててやるか、と
誘いを受ける事にした。