あの滑走路の向こう側へ✈︎✈︎✈︎

十、時差1時間のメッセージ




帰宅すると、史緒里は時差が1時間である事を
確認して、晴紀にメッセージを送った。

〈今日、石田が職場に来て教えてくれたんですけど、今タイにいらっしゃるんですか?)

相変わらず、返信はすぐ来た。

〈そうなんだ、転職して、
 タイに配属になったんだ〉

〈タイ、楽しいですか?〉

〈日本とは違った苦労がね。タイ人は、
 日本が好きで日本人には好意的では
 あるんだけどね。仕事となると、
 何というか、まぁ教育レベルとか
 そういう問題で、なかなか物事が簡単に
 進まなかったりする事もあるよね〉

〈楽しいばかりじゃないんですね〉

〈まぁでもタイ人は、良い意味でテキトーだし、
 暖かくて優しいし、楽しくやってるかな〉

〈そっか、微笑みの国ですもんね、
 行ってみたいです〉

〈おいでよー、案内するよ〉

〈わーい、いつか行きますね〉

〈いつかって言う人は、大抵来ないんだよな〉

〈ホントに、行きますよ?来月、
 休みリクエストしますから!〉


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