あの滑走路の向こう側へ✈︎✈︎✈︎

四、事情聴取?!



早番で上がった玲奈と茉莉奈は、
遅番で休憩中の槙原まきはら遥はるかと同期3人で休憩室にいた。

満を持して、茉莉奈が詰め寄る。
「で、どういうお友達? スズキ様は」

「え、なに、なに? 何の話?」
昨日の顛末を知らない遥に
茉莉奈が説明した。

「昨日、他社便で到着のイケメンのお客様が
 カウンターに機内持込制限品を取りに来て、
 そしたら、井上さんにって袋渡されて、
 何か、お土産っぽいのと名刺?」

「あぁ、お土産、みんなで食べよっか」
玲奈は崇からの袋を鞄から取り出した。
「あ、ホントだ、名刺入ってる」

土産のお菓子を分けながら、
玲奈は説明した。

「アナウンスで呼び出されたって
 カウンターに来て応対したんだけど、
 小学生以来だったし、かなり変わってたから、
 全然気付かなくって。

 幼稚園が一緒で、親同士がママ友っての?
 仲良かったから、よく遊んでたんだけど、
 小学校は別で、親も親だけで会うようになって
 私たちは当分会ってなかったんだけどね」

玲奈の説明に茉莉奈と遥は口々に言った。

「きゃー、幼馴染みの再会!
 えー、分かんないもの?」
「幼馴染み最強説! 続きは?」


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