神埼探偵事務所



「俺はモテるし何て言っても、あの神埼大河な事には変わりないけど…」


「でも、お前が一つ勘違いしてんのは、そんな俺だけどキス一つを意味無くする様な男じゃない。ましてや、相手がお前なら尚更、な。」



「……ッ、そういう事言うから私が「あー!人の話しは最後まで聞けや!」


肩を押してもビクともしないし、突如出されたしゃがれた男っぽい口調に驚きながらも従ってしまう。


「俺が……」


「オレがあの時に守れなかったけど本当に守らなきゃいけねえ奴ってのは、サクラ。お前だよ。」




「────ッ!」



「別に地位とか金とか他の女もどうでも良い。」

「俺はお前が隣で笑っていてくれればそれで良かった。ずっと幼馴染として一番近くでお前を守ってやれたら、それだけでよかった。」



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