神埼探偵事務所
───朝日がカーテンの隙間から部屋に届いて、快適に目覚めたのは良いけれど…隣で既に起きていた大河の横顔を見て昨日の事を思い出し、顔が赤くなるのが自分でも分かる。
適度に鍛えられた上腕二頭筋と、朝シャンでも浴びたのか少しだけ長めのサイドが濡れているのがやけに色っぽい。
「おはよ。」
「お、おはよ!」
無駄に大声を出した私の性格なんてお見通しって所だろう。また、いつも通り意地の悪い微笑みを向けられて思わず目線を外した。
「…ったく、何今更照れてんだよ。昨日、お前も疲れてるだろうしって一回で終わってやろうとした俺を組敷いて「……ッああ!最低!何でそんな事言うのよ!」
背中を向けた私の腰に大河のアツいモノが当たっているという事実から逃れようとするけれど、どうも彼は離してくれない。
「もう!ダメだから!」
「ああ?!何でだよ!」
「そんなん朝から…ッ」
「朝も昼も夜も無えだろ。昨日あれだけしおらしく『私は貴方を傷付けたから…』とか言うなら尚更、俺がどれだけ我慢してきたか分かってんだろ?」
耳にかかる、いつもより低い声が私の子宮に直接響いてジンっと自分の秘部が湿った事が分かる。
そんな淫らな自分に……呆れながらも、それと同じ位大河への愛が溢れて仕方ない。
「なあ、せっかく東京まで来たんだし…」
「大阪だけでの話しなら面白みもねえし…」
──と、大河の手が私の内もものに滑ってきた時だった。ふと、私の頭の中で何かが繋がった気がしたのだ。