にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

美波さんに言われて

オレは実家に帰る気になった




美波さんが言ってくれなかったら

もしかして
一生帰ることもなかったかも




義母も義父もオレのことを

ホントの子供のようにかわいがってくれた




独り暮し始める時も

いつでも帰っておいでって言ってくれた




でも

オレには帰れない理由があった





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