にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「ごちそうさま
おいしかった…

久しぶりに生きた気がした

不思議だね…
ずっとひとりでいたのに

美波さんを知ってから
ひとりって寂しいな…って…」



原さんの言葉が止まって

原さんの視線を感じた




「…美波さん…?」



涙で息ができなかった



息をしたらもっと涙が溢れて

原さんが見えなくなった





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