にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「ごめん…

ずっと、迎えに行かなくて…」


原さんの声が聞こえた


私はタオルの中で首を横に振った



悪いのは

原さんじゃないから…





原さんは先生のことは聞かなかった




「また、迎えに行って、いいの…?」

自信なさそうに聞いてきた



タオルの中で頷いたら

もっと涙が溢れ出た





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