にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「原さん、シャワーよかったらどーぞ」



「アパート寄って
シャワーしてきたから大丈夫」



「やっぱり?
なんか、髪も整ってたし」



「うん、だって
お父さんに会うのにさ
なんか、悪いじゃん
ちゃんとしてなきゃ…」


原さんの気持ちが嬉しかった





「お母さんの仏壇の部屋でごめんね」



「ぜんぜん…
お父さんが言ってくれた時
なんか嬉しかったし」




私の部屋でもいいのにな…


そこは
お父さん許してくれなかった





< 350 / 555 >

この作品をシェア

pagetop