にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光
「あの…
オレ、3人兄弟なんです
もしよかったら
原さんの姓を名乗らせてもらえませんか?」
美月の彼氏が言った
「え…
ここで、プロポーズ?」
美月が驚いた顔で言った
「あぁ…ごめん…
美月、
改めて、オレと結婚前提に
付き合ってください!」
「…うん
そのつもりでした」
美月が照れ笑いした
「みんな、幸せになってね」
母さんが言った
「母さん、ビール足りるかな?」
父さんが言った
遥が隣で微笑んだ
こんな日が来るなんて…
遥がいなかったら
きっと来なかった