にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「遥、みんなに会ってくれてありがとう
緊張したよね?」



「うん、ちょっとね…

みんないい人だね
原さんは
家族みんなに愛されて育ったよ」



「…うん」



気付かせてくれたのは

遥だよ





「それから
名前、ホントにいいの?」



「あ、ごめん
遥に相談もしないで勝手に…」




「お父さんも喜ぶと思う…

じゃあ、もぉ原さんて呼べないね」

遥は少し残念そうに笑った




遥が初めて

オレの名前を呼んでくれた日を

思い出した




原さん…



なんて読むんですか?


はら あすき


いい名前ですね!


お母さんの気持ち
込められてるんじゃないですか?




あの時も


遥が

美波さんが




オレに光をさしてくれた





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