にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「遥…」



「…ん?」



「コレ…
遅くなったけど…」



遥に婚約指輪を渡した



「遥のこと
幸せにしたい…
だから、ずっと一緒にいて…」



「…」




遥の目から涙が溢れ落ちた



ダイヤモンドより

ずっとキラキラしてた




「ごめん…
なんか、雰囲気のいい場所とか
言葉とか、浮かばなくて…」




「…
…ありがと…
原さん…

ずっと、近くにいて…
幸せにしてね…」




泣きながらオレの胸に顔をつけた遥を


そっと抱きしめた





オレの

愛おしい人





オレの中の光




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