にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光

「先生…先生…
できました」




「あぁ…
ごめん…ありがと…」




私はオムライスとスープを

テーブルに運んだ




「うまそう…

いただきます!」



先生、腹ぺこの子供みたい




「うん…おいしい!」




「じゃあ、私のぶん
もう少し食べてください」



私の皿から先生の皿に

少しうつした




「いただきます」



「美波さん、足りるの?」



「はい
寝る前にあんまり
食べないようにしてるから」



寝る前


ここでとは言ってないけど…




先生は美味しそうに食べてくれた




ありがとう
とか


おいしい
とか



言われると

作って良かったかなって、思う





原さんに

お弁当作ってから

会ってないな…




お腹壊してないかな


それより
食べてないか…





< 81 / 555 >

この作品をシェア

pagetop