にびいろのなかのひかり 鈍色の中の光
「先生…先生…
できました」
「あぁ…
ごめん…ありがと…」
私はオムライスとスープを
テーブルに運んだ
「うまそう…
…
いただきます!」
先生、腹ぺこの子供みたい
「うん…おいしい!」
「じゃあ、私のぶん
もう少し食べてください」
私の皿から先生の皿に
少しうつした
「いただきます」
「美波さん、足りるの?」
「はい
寝る前にあんまり
食べないようにしてるから」
寝る前
ここでとは言ってないけど…
先生は美味しそうに食べてくれた
ありがとう
とか
おいしい
とか
言われると
作って良かったかなって、思う
原さんに
お弁当作ってから
会ってないな…
お腹壊してないかな
それより
食べてないか…