君との想い出が風に乗って消えても(長編・旧)



 加恋ちゃんは、とても恥ずかしそうにしていた。

 その様子が本当に可愛らしい。


 そして僕は加恋ちゃんに食べてもらうチョコレートはどれにしようかなと選び始めた。


「これにしよう」


 僕は加恋ちゃんに食べてもらうチョコレートを決めた。


「加恋ちゃん、口を開けて」


 僕は加恋ちゃんのことを見つめた。


「優くん……」


 加恋ちゃんは頬をピンク色に染めて恥ずかしそうにしていた。

 その様子が本当に可愛くてたまらない。


「恥ずかしがらなくていいよ」


 そんな加恋ちゃんのことを可愛いと思いながら僕はそう言った。


「優くん……」


 加恋ちゃんは恥ずかしそうに少し下を向いた。


 そんな加恋ちゃんのことを見つめている、僕。

 そして、そんな加恋ちゃんのことを見つめている僕の片手にはチョコレート。

 もう片方の手は加恋ちゃんの後頭部にそっと触れている。


 僕が加恋ちゃんの後頭部をそっと触れていたら、加恋ちゃんは少しだけ顔を上げた。

 そして恥ずかしそうに口を小さく開けてくれた。


 僕は加恋ちゃんの口にチョコレートを入れた。


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