君との想い出が風に乗って消えても(長編・旧)



 そして僕はりんごジュースも買った。


「はい、加恋ちゃん」


「ありがとう、優くん」


「どこか座れそうなところあるかな……」


 僕は、どこか座れそうなところを探した。

 でも、祭りで混んでいるせいか、なかなか座れそうなところが見つからない。

 僕が周りをキョロキョロしていると……。


「優くん、わたしは座らなくても大丈夫だよ。優くんが大丈夫なら、そのまま飲もう」


「僕も大丈夫だよ。じゃあ、ちょっと不便かもしれないけど飲もうか」


「うん」


 そうして僕と加恋ちゃんは、立ったままの状態で一緒に飲み物を飲んだ。





 飲み物を飲み終えた僕と加恋ちゃんは店をまわっていた。


 いろいろな店がある。


 僕と加恋ちゃんは、ゆっくりと歩きながらまわった。


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