君との想い出が風に乗って消えても(長編・旧)



 加恋ちゃんと別れて僕は家へ向かっているところ。


 家へ向かいながら僕は思っていた。

 僕は、いつからこんなにも積極的になったのだろう。

 加恋ちゃんと出会う前の僕には想像もつかないことだった。

 僕は加恋ちゃんと出会って変わった。

 変わることができた。

 僕は、僕がこんなにも変わることができるなんて思いもしなかった。

 僕は加恋ちゃんと出会って一回り成長できたのかもしれない。

 僕は、そんな自分が少し嬉しかった。


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